小林よしのり講演会
先週の日曜日12/13(日)に京都会館で小林よしのりの講演会に行ってきました。
小林よしのりというのは「東大一直線」などを書いていた漫画家です。しかし最近のメインの仕事は「ゴーマニズム宣言」という漫画です。これは独特のジャンルの漫画で、とても面白いです。以前はSPA!で連載されていましたが、最近ではSAPIOで連載されています。
内容はというと政治、思想的なものです。以前は薬害エイズ問題を採り上げていて、最終的に(管直人により)厚生省からさまざまな情報、謝罪、賠償を得るに至りました。あれは途中から勝ちレースになりそうだと分かるとさまざまな団体が加わってきましたが、当初は学生が盛り上げた運動だったのです。その学生達を動かす一番のきっかけとなったのが、この漫画だったと私は思っています。
運動、ボランティアには麻薬性があるようで「薬害エイズ被害者の会」は目的を達成した後も、活動を止めることはなく、あらたな活動(沖縄など)に突入していきました。これには小林氏は猛反対し、自分が勧誘した学生が「活動家」へと進んでいることに憂慮を示し、いまとなっては「薬害エイズ被害者の会」とは犬猿の仲です。
またオウム問題を採り上げていた時期もありました。坂本弁護士一家殺害事件を現在のように明らかになる前にオウムの犯行と「決めつけ」、オウムにVXガスにより殺害される寸前であったことが明らかになりました。
そして最近熱心なのは教科書問題です。現在の教科書を「自虐的」だとし、日本人が日本に誇りを持てるような教科書にしたいとして、現在識者達と教科書作成中なのです。「南京では30万人も殺していないのは明らか。そもそも虐殺はなかったのではないか?」とか「従軍慰安婦は軍が強制的に集めたものではなく、国際法違反ではなかった。」とか「日本がアメリカに戦争を仕掛けたのはアメリカの政策による。」などと主張しているのです。
こういう発言をたまに自民党の代議士がして問題になりますよね。私も以前は「ナチスによるユダヤ人虐殺はなかった。」とか「エルビス・プレスリーはまだ生きている。」などといった類の話と同列に扱っていたのですが、彼らにも一理どころかかなり根拠があることが分かってきました。
かといって対抗する朝日新聞などの(左翼)グループにも言い分はあり、現在は五分と五分の戦いといった感じで、とてもホットな話題で論争のトピックとして私は興味を持っていたので講演会に参加しました。
講演会の様子はというと、反対グループによる妨害もビラを配る程度で大したものはなく、また小林よしのり以外にも4人のパネリストが参加していたのですが、討論会といっても仲間内で反対意見などあるはずはなく、各人が順番に自分のいいたいことを述べていくだけという単調なものでした。
印象的だったのは日本軍(人)は欧米の列強の植民地だったアジアを解放したいという目的があり、また戦後実際そうなったというくだりで戦争に行ったであろうおじいさんが嬉しそうに拍手していたことです。
ちなみに翌日は麻酔科の卒業試験だったのですが、当日の朝ちょこちょこっとしただけではやはり落ちました。年明けに追試です(涙)。 (98/12/20)