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第21回旅行記(1) タイ


■目的

 念願の長期旅行がはじまります。

 プライベートにも仕事にも不満はありませんでした。むしろ恵まれていると思っていました。また旅行に出ると周囲に心配や迷惑をかけることになります。それでも旅行をはじめました。

 「なんのための長期旅行ですか」とは、長期旅行しない方から、内外を問わず、ときどき聞かれる質問です。楽しみ、気分転換の目的が多い短期旅行とは異なり、長期旅行はわざわざ「苦労を買う」ように感じられるからでしょう。その「見返り」を尋ねられているわけです。

 「なんのために長期旅行するのか」への答えは非常に難しいです。私も色々と答えてきました。心の底からの返答というよりは、相手を納得させるための返答が多かったです。

 「なんのために哲学は存在するのか」、「哲学は哲学のために存在する」。「なんのために山に登るのか」、「そこに山があるから」。そう、忘れがちなのですが、人間は「見返り」のためにだけ、行動しているのではないのです。

 あえて物質的な「見返り」はありませんが、旅行では「刺激」または「知」を得ることができます。

 人間は刺激を求める生き物であり、また同一の刺激を受けていると、徐々に刺激的でなくなってきます。

 旅行における刺激の中心は「知」です。旅行中は日々新しいことを知れます。1日24時間「知」のチャンスです。

 「知」により物質的な「見返り」を得れなくても、「知」は刺激的であり、旅行に出る動機となるのです。

■バンコクから

 まずは慣れ親しんだ東南アジアから旅行をはじめることにしました。タイ何回も訪れたことがあります。タイそのものも観光地として魅力的なのですが、世界旅行の観光の拠点として便利なのです。アジアだけではなく、いまや世界の旅行の中心といっていいでしょう。今回も航空券やビザの手配などをしました。

■証券会社

 タイに関しては一般の観光情報は情報過多だと思います。そこで、タイの証券とサービスアパートメントについてお伝えしようと思います。興味の別れるところなので、興味がない方は読み飛ばしてください。

 今回タイに滞在中に証券会社に口座を開きました。SEAMICOという会社です。選んだ理由はインターネットで取引ができるという理由と配当(dividend)をSEAMICOの証券口座に振り込んでもらえるからです。配当を換金して、証券口座に振り込まなくても、自動的に投資資金になるのです。

 会社を訪問すると、担当部署に案内してもらえます。担当の方は英語も話せるので、特に問題なく口座を開設できるはずです。ただ前もってインターネット取引用に自分のメールアドレスを確保しておく必要はあります。またパスポートを持って行って下さい。口座開設時90円相当の印紙代が必要なだけで、口座維持費等はSEAMICOでは必要ありません。

 さて次にすることは、お金の振込みです。口座開設時にSEAMCOの振込み用銀行口座を教えてもらえるはずです。その口座にお金を振り込みます。

 私はバンコクにて、Siam Commercial Bankの口座に振り込みました。日本からは、東京に支店のあるBangkok Bankに振り込むのが便利でしょう。

 ちなみにBangkok Bankでは、日本人旅行者も口座を開けます。ただ利子はタイ人やタイで働いている外国人より低くなります。

 あとは全てインターネット上で大丈夫です。まずはお金を振り込んだことをSEAMICOに通知します。すると自分の取引用の残高が増えます。その後は日本のインターネット証券と同様に取引可能です。

 取引時には、同じ会社でも複数の株の種類があることに注意してください。

 タイでは外国人が買える枠が制限されています。外国人に株式会社が乗っ取られないための方策です。

 そのため外国人制限枠いっぱいまで株が買われていると、外国人は他の外国人から株を買わないといけません。その場合、タイ人より高く買うことになり、BBL−F等と表記されています。

 同じ株なのに、外国人だからといって高く買うことに抵抗がある方はNVDR(Non-Voting Depository Receipt)を買われるといいでしょう。NVDRを購入すると、議決権はないのですが、外国人も自由にタイ人価格で購入できます。私もNVDRを購入しています。


 日本からインターネットにて、タイの株の取引ができます。英語で可能です。

 私は日本はインフレを避けられないと考え、海外に投資しています。過去半世紀の日本の輝かしい経済発展のために日本経済を過大評価していることと、中国の経済発展にひっぱられて、日本経済、日本円は持ちこたえていると考えています。

 日本国にはご存知の通り莫大な借金があります。マスコミで報道されても、額が大きすぎてピンと来ません。あなたのご家庭がいくら負担しないといけないか、一度計算してみてください。

 また日本国の現在の借金だけが問題ではありません。高齢化社会に突入し、労働人口が減少していきます。さらに、もともと資源が豊かな国でもありません。

 私は外国人労働者、外国人富裕層の招聘が解決策と考えていますが、抵抗感のある日本人は非常に多いと思います。ですので、目指すべきは「華々しくはないが、まあまあの生活はできる。趣味、自然を楽しむ時間を持てる」というヨーロッパ型の(?)社会だと思います。

■サービスアパートメント

 バンコクの滞在施設でおすすめなのはホテルよりもサービスアパートメントです。サービスアパートメントとは、海外からの駐在向けの家具付きマンションです。プール、スポーツクラブに加え、キッチンまでついていて高級ホテルにひけをとりません。

 本来は月単位の貸し出しなのですが、最近は競争が激しく、1日だけでも滞在できます。ホテルより割安で、おすすめです。

 サービスアパートメントは税制面でホテルよりも有利なので、ホテル側から苦情が出ているそうです。そのため近い将来短期貸し出しは規制される予定と、たまたま読んだ現地の英字新聞にのっていました。宿泊されるならお早めに。

 バンコクに「戻る」と落ち着くという旅行者は多いです。

 交通渋滞は相変わらずですが、高架列車、地下鉄も走り出し、移動しやすくなってきました。

 豊富なぶっかけ飯も魅力です。

 サービスアパートメントの部屋。ホテルより快適です。